
イベントを告知したのに、申込みや来場が思ったほど伸びない。そんなとき、告知文の書き直しだけでなく、「どの媒体で、どの地域の人に届いたのか」を見直すと、次に打つ手が見えてきます。
大きな媒体で広く知られることにも価値はあります。ただ、会場が東京・多摩地域なら、イベント当日に会場まで来られる人へ届いているかが集客を左右します。遠方からの閲覧も認知や協賛募集、オンライン販売には活かせますが、来場者を集めたい場合は地域との距離も考えたいところです。
媒体を比べるときは、①どれくらいの人に届く可能性があるか、②そのうち誰がどこにいるか、③いつの数字か、④どんな形で情報が届くか、⑤無料・有料で何を選べるかを確認しましょう。
イベント告知を出しても人が来ないとき、まず整理したいこと

媒体選びの出発点は、媒体の知名度ではなく、イベントに来てほしい人の条件です。たとえば親子向けの催しなら、子どもと一緒に移動しやすい距離か、開催時間が生活に合うか、参加費や申込方法がすぐ分かるかで、告知を見る人の判断は変わります。
- 会場まで来られる範囲:最寄り駅、移動時間、駐車場、対象地域を想定する。
- 参加を決める理由:誰に何を体験してほしいのか、日時・費用・対象年齢・申込期限と一緒に伝える。
- 次の行動への道筋:記事を読んだ人が公式情報、地図、予約・申込ページへ迷わず進めるようにする。
東京多摩地域周辺で開くイベントなら、多摩地域内だけでなく、東京のほかのエリアや神奈川・埼玉から来場を検討する人も候補になります。会場までの交通や開催内容に応じて「来られる範囲」を決めると、媒体の地域データを比較しやすくなります。
一方、全国に広がる認知が不要ということではありません。広域の閲覧は、イベント名を知ってもらう、協賛先に活動を伝える、開催後に記録を残すといった目的に役立つ場合があります。来場を増やしたいのか、認知を広げたいのか、目的を先に分けておくことが大切です。
紙・SNS・イベントポータル・地域サイト、届き方の違い

同じ「掲載」でも、紙面を家庭や施設に配るのか、SNSのタイムラインに流すのか、イベント検索で見つけてもらうのか、地域記事から公式サイトへ案内するのかで、読者との接点は違います。
| 媒体 | 情報の届き方 | 事前に確認したいこと |
|---|---|---|
| 紙の情報誌・フリーペーパー | 新聞折込、ポスティング、設置場所などから手に取ってもらう。号をまたいで保管されることもある。 | 発行部数だけでなく、実際の配布・設置エリア、配布時期、発行頻度、広告サイズ・料金。 |
| SNS | フォロー、シェア、検索、投稿のおすすめ表示などで速報や開催直前の案内を届ける。 | フォロワー数と実際の閲覧数を分け、平均リーチ、地域別の閲覧、リンククリック、投稿後の期間を確認。 |
| イベントポータル | 開催日、ジャンル、エリアなどでイベントを探す人に見つけてもらう。申込機能があるサイトもある。 | 登録できる地域・イベント条件、掲載期間、検索方法、申込機能、一覧内での表示ルール。 |
| 地域のWebメディア | 地域記事、検索、関連記事、公式サイトへのリンクなどを通じて、開催前から情報を知ってもらう。 | 月間PVや利用者数に加え、イベント記事単体の閲覧、読者の地域、公開後の掲載期間、リンク先への動き。 |
発行部数やフォロワー数は「届ける仕組みの規模」を知る手がかりですが、そのまま読者数や来場者数になるわけではありません。紙なら配布方法、SNSなら投稿の実際のリーチ、Webなら閲覧されたページと地域、ポータルなら検索や申込の仕組みまで見て、イベントとの相性を考えます。
多摩地域周辺の媒体で見る、無料掲載と有料PRの例

地域の媒体には、主催者が自分で登録する無料のイベント情報サイト、編集部が内容を選ぶ記事掲載、希望の内容や時期を相談する有料PRがあります。「無料か有料か」だけでなく、掲載の確実性、制作の手間、公開までの日数、内容確認の有無を比べましょう。
| 媒体・形式の例 | 公式案内で確認できる内容 | 向いている使い方・確認点 |
|---|---|---|
| イマタマ(イベント登録) | 会員登録後に多摩地域のイベントを無料で登録。開催地や内容に条件があり、イベント検索や参加受付機能がある。 | まずイベント情報を検索対象に載せたいときに検討。登録対象、掲載期間、申込受付の条件を確認。 |
| たまきたPAPER(紙媒体) | 発行部数13,000部、約300カ所で設置・配布。2026年10月に確認した案内では、年4回の集合広告は4回30,000円、初回制作料5,000円。 | 北多摩を中心に、紙で複数号にわたり情報を届けたい場合に検討。発行・配布の時期と対象地域を確認。 |
| 多摩っち(プレスリリース) | 公式料金表では9,900円、掲載まで3営業日、掲載期間は無期限、画像は上限5枚。Xへの同時配信も案内。 | 提供素材をもとに比較的早く情報を出したい場合に検討。制作内容、公開前確認、配信先を確認。 |
| 多摩ポン(記事広告) | スピードPR記事広告は38,500円(税込)から、最短翌日掲載・掲載期間の制限なし。取材記事広告は99,000円(税込)から、公開まで約1〜2週間と案内。 | スピード重視か、取材・撮影を含めて内容を作りたいかで選択肢が分かれる。公開前確認や記事の掲載条件を確認。 |
※各媒体の公式掲載案内を2026年10月に確認した例です。料金・条件は変更されることがあるため、利用前にリンク先の最新情報をご確認ください。
無料の「イベント登録」と、無料の「編集記事」は同じではありません。主催者が条件に沿って自分で情報を登録できる形式もあれば、編集部が地域性や企画に応じて取材・掲載を決める形式もあります。編集掲載は費用がかからなくても、掲載内容や時期を選べず、掲載そのものが約束されないことがあります。
有料PRは、掲載場所や公開時期、記事制作、写真撮影、公開前の確認などを相談できる形式が中心です。ただし、料金に含まれる作業や掲載期間は媒体ごとに違います。閲覧数や来場者数を保証するものではないため、契約範囲と測定できる成果を確かめて選びます。
PVや発行部数は「いつ・どこから・何を見たか」で比べる

媒体資料に「月間5万PV」とあっても、その数字が最新月なのか、年間平均なのか、過去のピークなのかで受け取り方は変わります。季節イベントの多い媒体は時期による差もあります。掲載を判断するときは、規模の大きさだけでなく、数字の時点と地域構成をセットで確認しましょう。
| 数字 | 分かること | 同時に確認すること |
|---|---|---|
| PV(ページビュー) | ページが表示された回数。複数ページ閲覧や再訪問も含む。 | 集計月、直近数カ月や年間の推移、イベント記事単体の閲覧。 |
| アクティブユーザー・利用者数 | 一定期間にサイトを利用した人の規模の目安。 | 期間、計測方法、地域情報が判別できた利用者の割合。 |
| 発行部数・フォロワー数 | 配布・登録の規模。 | 実際に配布・閲覧された範囲、平均リーチや反応、商圏との重なり。 |
| クリック・申込数 | 記事から公式サイト、予約、申込へ進んだ動き。 | 計測対象のリンク、計測期間、申込完了まで追えているか。 |
東京・多摩おでかけガイドの2026年10月の月次実績は、約5万PV・約3万人のアクティブユーザーです。さらに、Google Analyticsで都道府県の地域情報が判別できたアクティブユーザーに限ると、東京都・神奈川県・埼玉県からの利用が約8割を占めます。多摩地域やその周辺で開催するイベントにとって、会場へ来られる可能性のある地域の人に情報を届ける接点があることは、媒体選びの判断材料になります。
この地域割合はアクセス位置の推定に基づくもので、利用者全員の居住地やイベントへの来場を示すものではありません。PVや利用者数も、申込・来場を保証する数字ではありません。媒体の規模と地域性を、掲載後に何を目指すかとあわせて判断するための材料としてお使いください。
他の媒体で現在の数字が公開されていない場合は、掲載を具体的に検討する打ち合わせの中で、直近の集計期間、地域別の割合、イベント記事単体の閲覧数、掲載期間、料金や制作範囲を確認すると比較しやすくなります。公開されている数字も、集計時点と計測方法をそろえて見ることが大切です。
無料の編集掲載と有料PR、たま多摩の掲載方法をどう選ぶ?

無料の編集掲載は、地域の読者にとって役立つ情報として編集部が取り上げる形式です。掲載料はかかりませんが、企画や編集判断により、掲載の可否・内容・時期が決まります。確実な掲載や指定日の公開を前提に準備するイベントには向かない場合があります。
有料のPR・記事制作は、イベントの魅力や参加対象を整理し、記事の内容や公式サイト・申込先への導線を設計したいときに検討する方法です。たま多摩では、地域情報としての取材・掲載と、記事制作・情報発信サポートの入口を用意しています。費用、制作範囲、スケジュールはご相談内容に応じてご案内します。公開前に文章と写真を確認いただき、ご了承後に公開します。
どちらを選ぶかは、「無料か有料か」だけでなく、次の点で考えると整理しやすくなります。
- 編集部に内容や掲載時期を委ねてもよいか。
- 開催日までに公開したい期限があるか。
- 記事制作や写真整理、申込先への案内も必要か。
- 掲載後に情報更新やアクセス状況の振り返りをしたいか。
打ち合わせでは、開催場所・日時・対象者・定員・申込方法に加え、どの地域の人に来てほしいか、掲載時期に希望があるかを共有すると、媒体や進め方を具体的に比べられます。媒体の最新データが公開されていない場合も、その場で集計期間や地域構成、記事単体の閲覧規模、掲載条件を確認できます。
イベント情報をどこに載せるか迷ったら、会場まで来られる人と、参加を決めるために必要な情報から一緒に整理しましょう。多摩おでかけガイドの掲載・記事制作の進め方はこちら
※媒体への掲載によって、検索順位、閲覧数、予約数、来場者数を保証するものではありません。イベントの内容・地域・時期に合わせて告知方法をご検討ください。
多摩地域周辺でイベントを開催する方へ
イベント情報の掲載や、企画に合わせたPR方法をご案内しています。掲載内容や時期、記事制作の範囲は、イベントの開催概要やご希望に合わせて打ち合わせで確認できます。
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