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メカイ・サミット2026|多摩の伝統技術を知って体験する一日

2026.08.30 南多摩・多摩市
メカイ・サミット2026|多摩の伝統技術を知って体験する一日

2026年9月13日(日)、多摩市立グリーンライブセンターで「メカイ・サミット2026」が開催されます。午前はメカイの歴史と保存活動を知る報告会、午後は3団体の体験会と作品展示。完成品を見るだけでなく、材料の篠を使って手を動かせる、多摩の伝統技術を一日でたどるイベントです。

開催概要

  • 日時:2026年9月13日(日)10:00〜16:00
  • 会場:多摩市立グリーンライブセンター ライブホール・多目的室
  • 会場住所:〒206-0033 東京都多摩市落合2-35(多摩中央公園内)
  • 報告会:10:00〜11:30(参加無料)
  • 展示会:10:00〜16:00(入場無料)
  • 体験会:12:00〜16:00(1種類300円、材料費・保険料を含む)
  • 体験会の対象:小学4年生以上、先着順・数量限定
  • 申込:不要(当日直接会場へ)
  • 開催状況:開催予定
  • 主催:メカイ・サミット2026実行委員会
  • 公式情報:多摩市公式「メカイ・サミット2026」

入場そのものは無料で、報告会と展示会は直接会場へ行けます。体験会だけは材料と人数に限りがあるため、参加したい場合は午後の早い時間に会場へ向かうのが安心です。

そもそもメカイって?

メカイは「目籠」と書きます。多摩地域の里山に自生する篠(アズマネザサ)の表皮を薄く剥ぎ、六つ目に編み上げた籠です。

今でこそ伝統工芸品として紹介されますが、もともとは農作業や炊事に使う生活道具でした。江戸時代から昭和前半にかけて、南多摩の農家では農閑期の重要な現金収入として作られ、都市部の商店や料亭にも出荷されていました。メカイは、飾るためだけの工芸品ではなく、里山と農家の暮らしを支えた「働く籠」だったのです。

六つ目の編み目は、細い篠を交差させてつくる幾何学的な模様です。籠の形だけを見ていると均一な工芸品に見えますが、実際には篠の幅やしなりを読みながら手を進めます。展示では、編み目の大きさ、縁の仕上げ、青い材料の色の残り方に注目すると、同じメカイでも作り手による違いが見えてきます。

南多摩のメカイが特別な理由

南多摩の製作技術には、他の竹細工とは異なる特徴があります。専用の「メカイ包丁」を使うこと、材料の篠を乾燥させず青いまま編むこと、そして芸術作品のような一点の完成度ではなく、訓練すれば多くの人が作れる生活技術として受け継がれてきたことです。

里山の篠を使い、農閑期に籠を編み、暮らしや市場につなげる。メカイを見ると、多摩ニュータウンができる前の地域の仕事と自然の関係まで想像できます。2023年には「南多摩のメカイ製作技術」が東京都指定無形民俗文化財に指定され、保存団体として「多摩めかいの会」も認定されました。都の無形民俗文化財のうち、民俗技術部門では初めての指定です。

ここでいう「保存」は、昔の籠を保管することだけではありません。篠を伐採し、材料を整え、編み方を教え、使える形に仕上げる一連の技術を次の世代へ渡すことです。メカイ・サミットは、その技術を記録として見るのではなく、作り手同士が交流し、来場者が実物と工程に出会う場として開かれます。

3団体の体験会で何を作る?

午後の体験会では、3団体がそれぞれ異なる品目を用意します。八王子由木メカイの会はコースター、多摩めかいの会は敷ザル、小野路のめかい 篠・竹細工伝統技能保存会は並縁小皿を担当します。同じ篠の技術でも、用途と形が違うため、編み目の組み方や縁の処理を比べられるのがポイントです。

「籠を一から完成させるのは難しそう」と感じる人も、まずは素材に触れ、篠を押さえる手の位置や編み目が締まる感覚を確かめてみましょう。体験後に展示作品を見ると、縁をそろえる難しさや、日用品として使える強度を生む工夫が具体的に想像できます。体験品目は先着順で数に限りがあるため、希望するものがある場合は早めの受付がおすすめです。

サミットで見られること、体験できること

午前の報告会では、恵泉女学園大学の篠田真理子氏による講演「南多摩のメカイ製作技術とは(仮題)」のほか、八王子由木メカイの会、多摩めかいの会、小野路のめかい 篠・竹細工伝統技能保存会、都立桜ヶ丘公園雑木林ボランティアの4団体が活動を報告します。作り手だけでなく、材料となる里山を守る活動も紹介されるため、メカイが自然環境と結びついた技術であることを理解しやすい内容です。

展示会では、5つの団体の活動紹介と作品を見ることができます。作品の形だけでなく、材料の準備、編み手の手元、使い道を想像しながら見ると、メカイが「地域の暮らしから生まれた道具」であることが伝わります。報告会で背景を知ってから展示を見て、午後に体験へ進むと、説明と実物と自分の手の感覚がつながります。

多摩中央公園でメカイに出会う意味

会場のグリーンライブセンターは、多摩中央公園の中にある、植物や身近な自然を学べる場所です。ニュータウンの整った街並みと公園の緑の中で、里山の篠から生まれた籠を見ると、多摩の現在と、かつての農家の暮らしが一つの場所で重なります。

メカイ・サミットには、多摩市だけでなく八王子市や町田市などで技術を守る団体が参加します。地域ごとに作り方や作品の表情を比べることで、伝統技術を「昔から変わらないもの」としてではなく、土地の材料、人の交流、使い手の需要によって続いてきたものとして捉えられます。

参加方法や当日の受付、体験内容は変更される場合があります。出発前に多摩市公式の開催案内を確認してください。

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