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多摩織工芸館で手織り体験|八王子の桑都文化に触れる夏

2026.08.13 八王子市
多摩織工芸館で手織り体験|八王子の桑都文化に触れる夏

八王子繊維貿易館の多摩織工芸館で、多摩織の手織り体験と「日本遺産桑都・八王子展」が行われました。作品を眺めるだけでなく、伝統工芸士から技法を学び、手を動かして織物の仕組みを知るイベントです。

開催概要

  • 開催日:2026年8月22日(土)、9月5日(土)、9月19日(土)
  • 時間:午前コース 10:00〜11:30/午後コース 13:30〜15:00
  • 会場:八王子繊維貿易館3階 多摩織工芸館(八王子市八幡町11-2)
  • 対象:小学4年生以上(小学生は保護者同伴)
  • 定員:各コース6名(先着順)
  • 参加費:1人2,000円

そもそも多摩織って?

多摩織は、八王子を中心とする地域で受け継がれてきた伝統織物です。多摩結城、紬織、風通織、変わり綴、捩り織という5種類の織物の総称で、八王子織物の歴史と技術の積み重ねを表しています。

八王子が「桑都」と呼ばれてきたのは、古くから養蚕や織物が盛んだったためです。繭や生糸、織物が市に集まり、八王子宿は絹産業の集散地として発展しました。多摩織を見ることは、着物の生地を見るだけでなく、桑畑、養蚕農家、商人、織り手がつながったまちの歴史を見ることでもあります。

手織り体験で見えるもの

体験では、多摩織伝統工芸士から5つの技法について学び、その後に手織りを体験します。糸の色だけでなく、張り方、重なり、織る順番によって布の表情が変わることを、手元で確かめられるのが魅力です。

展示では、日本遺産「霊気満山 高尾山〜人々の祈りが紡ぐ桑都物語〜」の構成文化財をテーマにした作品も紹介されます。高尾山の信仰と八王子の織物文化が、同じ「桑都物語」の中で結びついている点にも注目したいところです。

布を「見る」から「触って理解する」へ

多摩織は、ひとまとめの名称で呼ばれていても、太さや質感、模様の出方が違う五つの織物から成ります。展示で布を比べるときは、色の美しさだけでなく、表面の凹凸、光の反射、触ったときの厚みを見てみましょう。手織り体験では、糸を通す、打ち込む、模様を整えるという工程が布の表情をつくることを実感できます。

桑都の産業が手仕事に残っている

八王子が「桑都」と呼ばれるのは、養蚕や織物で発展してきた歴史があるからです。多摩織を学ぶことは、布の作り方だけでなく、桑を育て、糸をつくり、商いを続けてきた八王子の街の成り立ちを知ることでもあります。作品の背景にある産業の時間まで想像すると、工芸館の展示が立体的に見えてきます。

体験の後に作り手へ聞きたいこと

手織り体験では、うまく織れたかどうかだけでなく、どの工程が難しかったかを覚えておくと、職人の技術をより具体的に感じられます。なぜこの糸を使うのか、模様はどのように決めるのか、普段はどんな製品になるのか。作り手に質問できる機会があれば、展示を見る視点も変わります。

同じ布でも光と手触りが違う

多摩織の展示を見るときは、正面から模様を眺めるだけでなく、少し横から光を当てたときの表面や、布が折れたときの陰影に注目します。糸の太さ、織りの密度、模様の出方が違うと、布は柔らかく見えたり、立体的に見えたりします。手織り体験は、その違いが偶然ではなく工程の積み重ねで生まれることを確かめる時間です。

工芸館で聞くと面白い質問

どの工程に時間がかかるのか、糸の色はどのように選ぶのか、織り上がった布は何に使われるのか。答えを聞くと、作品の価値を価格や見た目だけで判断しなくなります。自分の手織りが少し曲がっていても、その曲がりを通して、職人が毎回同じ幅と密度を保つ難しさを想像できます。

八王子の街で織物の続きを歩く

体験の後は、駅周辺やかつて織物の商いが行われた地域を歩き、現在の店舗や建物の中に産業の記憶を探してみましょう。桑都という呼び名は、昔の説明文の中だけにある言葉ではなく、養蚕、織物、商業によって人が集まった八王子の街の骨格です。布を一枚見た後に街へ出ると、その骨格が見えやすくなります。

開催日、予約方法、空き状況は八王子市公式の案内で確認してください。

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